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絵本 無主物


    


このたび、2013年度の絵本の売上の税務処理が終わり、利益として出た金額30万円をふくしま共同診療所に寄付いたしました。

絵本を購入してくださった多くの方々に御礼申し上げます。

簡単な内訳として2013年4月から12月まで初版(1000部:完売)、二版(2000部:およそ半分が売れました)、英語版(1000部:多く残っています)の総計4000部のうち、2050部が多くの方の手に渡りました。100万ほどの売上から二版、英語版の制作費を捻出、福島への渡行費を出し、利益として30万円のお金が残ったしだいです。


依然として困難な状態にある福島での被曝医療に、びびたるものですが絵本を通じて具体的な協力ができたことは自分としては喜びであり、やはり同じような気持ちを持ってくださった皆様の気持ちを届けられたことはもうひとつ大きな喜びとなりました。2014年の売上の向かい方しだいですが、さらに修正をほどこした絵本が増刷できればと思います。本当に必要な場所に、お金を回してゆくサイクルをつくることがこの絵本の大きな制作動機でもあり、ひきつづいてみなさまのご愛顧をよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

2014年3月20日



このたび、「絵本 無主物」二版を販売開始いたしました。

写真の一部を高精細なものに一部差し替えました。
当初予想もしていなかったのですが、多くの方のご協力を得られ、初版1000部を二ヶ月で完売いたしました。まず一部買って下さった方がお知り合いに見せ、そのお知り合いがお買い求めになってさらにそのお知り合いの幾人かに広めようと買ってくださる、そんな連鎖反応がこの絵本の販売に働きました。そうして広めてくださった方々に、こころから感謝したいと思います。
ほんとうにありがとうございました。

引き続いてご注文を受けており、初版の売上から二版2000部の売上を捻出いたしました。この2000部の中からふくしま共同診療所へのカンパを出してゆこうとおもっております。
幸い、英語の翻訳についてもご協力してくださる方を得られました。現在、制作している最中です。

2013年7月3日



このたび、祭壇画「無主物」を絵本にいたしました。
( PDFサンプル:印刷データ転用のおそれがあるため、部分にとどめています) 

前半にはこの絵にこめた要素のひとつひとつを、2013年4月段階のものですがあらためて言葉をそえて語る絵本のような形式にいたしました(後半との兼ね合いで全てではありません)。 また、後半には3月17日に丸木美術館で自分が主催したイベント「福島の現状ととりくみを知る」内で、ある福島市の一般人女性(3.11時、中学生、高校生の親だった)が語った内容を、普遍的な詩のようなものとしてほぼ全文を掲載しております。

もともとの経緯としては、3月17日に自分が絵について話すトークイベントの場を美術館さんが設けてくださったことからはじまります。
祭壇画「無主物」は、福島への渡行を繰りかえすなかで見聞した福島現地の方のさまざまな話を公表が困難であるという理由からあえて抽象化擬人化し、その実情を伝えることを一つの目的としております。そうすると、2年目をむかえた3.11に絡められたこのイベントにおいて語られ、聞かれ、知られるべきは、この製作途中の絵についてや自分の思いではなく、むしろ福島で生活されている方の生の声、実体験だと思ったのです。そこで美術館さんに相談しまして、じぶんはちょっと後ろに退いて、福島の一般人女性、それから被爆問題に携られている医者、疎開保養活動を運営されている方を招待し、おのおのの現状を話していただく機会に無理言って変えてもらいました。出演交渉の末、山形に娘さん二人で避難されて生活の拠点を移しながら、仕事だけは福島市で続けられている元福島市民の一般人女性が検討の末に参加してくださることになったのでした。

この女性は、2011年3月11日時、福島市で生活しており、当時中学生と高校生の母親、という立場でした。
二年を経過した2013年3月の時点では、山形に娘さん二人と避難しながら福島で働いていたのでした。被爆という問題を口にすることがむずかしい福島市の状況下で、多忙と困難に見舞われている彼女が来てくださることになったのですが、いかんせん、美術館は彼女にとって非常な遠路であって、誘ったはいいが、じぶんにはそのことがたいへん心苦しく思われるようになりました。どうにかして、その遠路来てくださることを上回るなにかをプレゼントしたい、来て、語って、よかった、と実感してもらたいという思いからこの冊子制作の案を思いついたしだいです。なかなか生の声が届いてこない福島からあえて飛びだし、事実を伝えようとした彼女の言葉を、形にすること。また、そうして語ることによって具体的に得られるものがあるという状況を作り出し、語ることすらが難しいという困難のなか敢然と語られた言葉が広く伝わってゆくようにとの支援助力の意味合いもこめました。
また当然のことですが、一般の目から見た、感じている福島の現状の一端をひろく知ってもらいたい、という思いももちろんこめてあります。世に情報は多いのですが、案外、福島現地の方の声を編集なく知ることは少ないと感じておりました(今も)。そうしたいろいろな理由から、この冊子を制作する必要性を感じたしだいです。

経費を抑えるため、体裁は最低限のものです。
絵本と書いているため期待されるかもしれませんが、厚手のリーフレットと考えてください。映画の厚いパンフレットのような具合です。こどものころに読んだしっかりとした絵本とは異なります。ただ、上記の理由から、どうしても体裁に関わり制作を断念するわけにゆかない事情を感じたため、あえて、この形での販売を開始いたしました。

その彼女の言葉を収めた今回発売する初版は、彼女が支援してやまない、福島市で福島県内の診療所としては単身甲状腺診療を保険診療として行うことを掲げ、実際にそれを切り拓き、県や国の医療とはことなる視点から福島の健康被害の実態に奮闘し、対処し、きわめて重要な提言をされているふくしま共同診療所へ、この初版の売上の一部を寄付することにしました(募金診療所なのです)。

この冊子の英語化を念頭に置いております。まだその製作に手をつけておりません。今回販売するこの初版日本語の冊子の売上から、英語版の制作費を捻出しようと思っています。賛同される方の購入、翻訳を手伝ってくださる方を募ります。

壷井明 2013年4月23日



「絵本 無主物」初版 日本語
A4判 64ページフルカラー 重さ214g
500円(内税465円) 送料 購入者負担


購入方法1 ウェブ上での取引
 (1)  ネットショップまたは当サイトのメールあてに購入希望のメールをください。
 (2)  当サイトのメールからのご注文の場合、所定の冊子用銀行口座番号をお知らせします。そちらにご納金ください。
 (3)  納金の確認がとれましたら、こちらから送らせていただきます。
(私自身、介護業でフルタイム働いておりますので、仕事の都合上すぐには送れない場合があります。最大で一週間ほどお待ちいただく場合がございます。ご了承ください。)
 
購入代金例 1部 総計 850円(冊子代500円+レターパック代350円)
      4部 総計 2350円(冊子代2000円+レターパック代350円)
      (5部以上の梱包はレターパックでは難しいので、部数に応じて      の配送方法になります。その際は配送方法確定の末、総計代金      をお伝え致します。)

購入方法2 出会っての取引
 自分の主催する個展、また招待展示された各種展示、首相官邸前の路上など実際に自分と出会える場合、前もってご連絡いただければ、持参いたします。その場合の料金は送料はかかりません。

 購入代金例 一部 総計500円


ご注文の際には、必要部数、取引方法を明記してください。

販売を手伝いたい、イベント等で販売するためにまとまって欲しい等ご依頼は当サイトのメールにご連絡ください。