「家族」
920×1120mm
2001
それは炎の突端からはじまった。
炎は赤いひとを呼び、赤いひとは眠る魚を呼び、
その組み合わせは半身裸の男と巨大な鳥を呼び込み、と言った具合に
肉体の連鎖にすべてがひきずりだされた。
この絵は、「家族」と名付けた。
二年後、バンドに、新しいベースがやってきた。
巨大な鳥を控える男に生き写しなのだった。
赤い男は、ドラムの話ぶりの雰囲気にそっくりだった。
おれたちは三人だった。